ドローン新時代: 新兵器”ファントム”飛行訓練開始

 いきなり、カメラ搭載の”ファントム2を訓練飛行でオシャカにするには、、、勿体ない!と
考え、急がば回れ!のことわざ道理、
緊急補正予算を組んで、、廉価版のファントム1を新たに購入!。
下は2機目のファントム1↓

 ファントム2機体制で
”空撮戦闘隊”を急遽編成!!。このあたりも空撮機”ファントム”にかける意気込みが
半端でないことを伝えたい。
ファントム1はバッテリーシステム、飛行シグナル警告灯の位置などが多少異なるが、
 機体形状や推進システムは同一なので、同じ飛行性能を持っていると推測する。Before Take Offチェック項目なども共通している。
訓練にはもって来いだ。
価格も安い?ので、気兼ねなく飛行訓練ができそうだ。
この飛行訓練機にもGO-PROカメラマウントがついているので、飛行訓練後は
 この機体も空撮機として、運用する計画だ。
先週より、飛行訓練開始。

 当方ラジコン飛行機暦約40年ではあるが、マルチコプターは自作の
クライマー001のホバリング経験はあるが、上空高い飛行は経験なしなので
 当初、どのような飛行性能か未知数であったので、ちょっと緊張した。
初フライトの離陸はあっけないほどスムーズで、、スロットル上げだけで上空6mくらいでホバリング
 スティックを離せば、その高度で定点ホバリング。気圧センサーを使っているとはいえ 超安定のホバリングに感動!!。
目視で上下動のふらつきはほとんど感じない。プラスマイナス数センチ以下の高度ばらつきのように感じる。
GPSの座標軸制御と気圧センサーの精度の高さに驚く!。
これまでのラジコン飛行機やラジコンヘリのように高度や姿勢を絶えず維持する複雑なスティック操作はほとんど不要!だ。
 今までのラジコンという言わば!体育会系!?的猛特訓による、、”操縦テクニック”は必要ない!といっても過言ではない!!。ラジコンの操縦概念を覆す
感じだ!!。(これはラジコンか!?)

ほとんど自動操縦に近い感覚である。これなども今までのラジコンにはない斬新な飛行制御プログラムを採用しているようだ。
高度なセンサー技術と制御ソフト、ハード+ITテクノロジーの進化の産物である。
(もっとも、、本来のラジコンの楽しみは自分で難しい飛行を制御することにあるが、、ムムムム、、時代の変化か?)
 
 前進、後進、旋回、エルロンの効きなど、一通りの飛行運動性能を確認して、
最初の着陸実施。
 着陸は実機(ヘリ、固定翼に限らず)でも、訓練に多大の時間を費やすが、、このファントムも例外ではない。
 グランドへの、スローなアプローチとスムーズなタッチダウンが要求される。特に回転翼機系の着陸は難易度がきわめて高い!!。
機体自重とプロペラ推力を絶妙なバランス遷移で降下率を維持し、タッチダウンするので、、気を抜けば、タッチの瞬間、地面にバウンドして、
 ひっくり返る危険がある。 特にこのファントムはスキッドの間隔が狭いので、着陸時にひっくり返ることが多いと聞いている。
着陸はオリンピックの体操競技で言うところの、、、”スーパーE難度”が要求される。着陸の超スロー降下を維持するためには
スティックを指先0.3〜0.5mmくらい動かすほどの絶妙なスティック裁きが要求される。
航空力学の専門家なので数値で言うと 秒速 1〜2cm/S 位か。 
  着地すると、、、、フーっとため息が出るくらい緊張する。(これがまた、、、たまらない快感!ではあるが、、、、むむむむー)
この着地の快感もまた”ラジコンマニア”としては”クセ”になりそうである。

 かくして、、、、2014年の暮れも迫る年の瀬訓練飛行で、、、数回の訓練飛行で本番のカメラ搭載機も、、活ける!!のではないかと
確信してきた。

ただ、操縦がやさしいとはいえ!、”空を飛ぶもの”なので、、やさしさ、イージーさとは裏腹に”やさしさゆえの危険”が背中合わせに付きまとうと考えるほうがよい!!。
 飛行がイージーなだけに、ひとたび間違えれば、危険領域にこれまた、、”容易に踏み込む”ことにつながっている。

 だから、、、、あくまで飛行は慎重にする必要があり、飛行時は
私はヘルメットをカブって、不測の事態に備えている。もちろん、そばにいるアシスタントもヘルメットを着用してもらっている。
マルチコプターは揚力の100%をプロペラ推力に依存している。予期せぬ、、、電子回路の暴走!GPS,地磁気、気圧センサーの異常感知、モーターロックなど
起これば、ほぼコントロール不能で”ニュートンのリンゴ”の落下の法則に従い、、、、最悪は一気に落下する。その落下は9.8m/Sの加速度で高度に比例した運動量(=”破壊力”)を持つことになる。 
このあたりは固定翼を持つ飛行機ならば動力切れても滑空という逃げ道安全手段があり、回転翼機(ヘリ)ならば、オートロという、最終的助命手段があるが、、、、残念ながら、、マルチコプターはこうした最終助命手段は持っていない。動力の絶縁=墜落という最悪運命が付きまとうので、、、操縦者にはことさら、、過酷だ!!。
 

 そして、、ギロチンのごとく、、4つのプロペラが回っているので、まともに当たれば、その破壊力は大きく、、、、人身、物損事故で最悪の事態を引き起こしかねない。
したがって、、、このような手軽な空撮ドローンを飛行させるには”マシンを過信せず”、何時異常事態が起こっても良いような、飛行エリア、気象条件下で
慎重に飛行させるベキ!と考える。
操縦の容易さゆえこのファントムを使っている人は我々ラジコンマニアといううより、写真趣味の人や一見さんの興味本位な人、ミーハーさんが多いと聞く。
そういう人達は我々ラジコンマニアのように、自分の趣味を大事にしたいというモラルと自制心は持っていないので、無謀な飛行や空撮をやってしまうことが多いだろう。
 
なによりも飛行させる大気の状態を知る上にも、”模型航空気象”の知識は必須と考える!。(もちろん、、ラジコン保険の加入などは”オトナ(社会人)のラジコンマニア”としては必須のことは言うまでもない)