老いらくの恋 いとしのロビンソン

skyex2012-10-29

p1*老いらくの恋 いとしのロビンソン
 還暦も過ぎた初秋の金木犀香る10月に 若かりしころ恋に落ちた!
高嶺の花の”モトカノ”に遂に
再開し、、、、老いらくの恋で、、、再び再燃!!、、、、熱つー!、、、、。
 あいての名前はロビンソンちゃん。1971年アメリカ カルフォルニア生まれの空飛ぶキュート
で可憐なカワイ子ちゃんだ。(あの”ミセスロビンソン”おばさんではない!そちらはとっくの昔に”卒業”だ)
こう書くといけないことに手をだしてしまったように聞こえるが柄でもないのでこの辺にしとこう。

その可愛いイい”モトカノ”とは、、、若かりし駆け出しのころ、
当時の航空雑誌で見かけたヘリコプターである。

By:http://www.robinsonheli.com/
アメリカで開発されテスト飛行に成功した2人乗りの自家用超小型ヘリコプター誕生の記事を
発見し、ついにこの時代がやってきたかと多いに感激し、いつかはこのヘリに乗って見たいと
願望をいだきつつ、、早や、40数年の時がたっていた。(浦島タロウ状態!)
しかし、愛しい”モトカノ”に乗るにはハードル高い難関!が待ち構えていた。

単なる遊覧飛行なら簡単に実現できるが、、、航空マニアを自称する手前、、、やはり自分で操縦桿を
握って、飛行してナンボ!ヘリコプターの飛行とはどんなものかを体感で実体験したい、と熱意やまず、、、ほとんど病気!状態だ。
 それを実現するためには、国土交通省航空局発行の”航空機飛行練習許可書”なるものが必要だとわかった。
それには国土交通省の指定医療機関で航空身体検査を受けパスしなければ、発行審査さえ受けられない(はや悲恋?!!の始まりか。)
 イヤハヤ、、、航空界では、、やはり”モトカノ”に再開するにも大変なのである。
問題は還暦越えた年齢でその”航空身体検査”に耐えれるかにある。
基本的な身体状態に加え、視力など衰えは進んでいる。一か八か、健康体をチェックするので健康保険は全く効かない!。
費用もそれなりに掛かるのでまさにわが身にかけた”バクチ”である。
ただし、目は5年前に航空身体検査の基準が改定され、眼鏡着用で遠視0.7以上あれば
良いことになった。このあたりは追い風ラッキー。
 ただし、レーシック手術、コンタクトは駄目。レーシックやコンタクトは
気圧の変化で眼球の変形起し、致命的だとか。 普通眼鏡はOK.
そのほか、目の検査はシビアで視力検査に加え、360度視野角検査、深視力
査、眼圧、遠視力検査など、、、覚え切れん位に測定された。
 もちろん、病歴、投薬中、心臓病歴、脳疾患、メタボ、血液疾患ち主はだめ、虫歯もN
G=気圧で虫歯が痛くなるとか。脳波検査も必須で、、生まれて初めて、脳波検査を
うけるはめになってしまった(ヤバイ)。暗室での強烈な周波数の異なる強烈なストロボ光線の照射テスト、、、にはいささか
マイってしまった。
 その他、暗闇での運動機能検査など、、など、、、。
てなわけで、、、何とか奇跡的に、、、愛しいロビンソンちゃんに会いたい一心!で60の老いた体に鞭打ってがんばった結果、航空身体検査は”問題なし”の良い結果となったが、、60才のおじイさん(本人は今だ超若者!と思っている)がクリアできたのが不思議だ!!。
願書をだして、待つこと2週間。遂に、、、許可が出た!。
 下は交付を受けた国土交通省航空局発行の私の”航空機飛行練習許可書”である。

こんなお役所さんの厳しいイ!!審査の難関をとっぱして、何とか”モトカノ”の”ロビンソンちゃん”に合えることになった次第であるトホホホ!!!!。

舞台は大阪舞洲にある民間ヘリコプター会社のヘリポート
 初飛行練習日は朝から、、そわそわ、、気分は初めてのデート以上である。
格納庫で憧れの”ロビンソンちゃん”に再開!!!気分は絶好調!!!心臓の鼓動は最高調に達した。

”モトカノ”の正式な名前は米国ロビンソン社製”ロビンソンR22ベータ2”という現代のヘリ練習機の定番機で
ある。
飛行教官は私がヘリキチガイでヘリ機体構造や飛行力学を熟知していること
を事前に知ってたので、、いくつかの専門的な質問に応答したのち、約3時間くらいの学科(座学)は免除された。
 私がヘリのコクピットの計器をすべて、名前を言ったら、今までの練習生で
そこまで、いえた人間は初めてだといわれ褒められた(うれしい自慢話!)

 そして簡単な実機の機体説明のあと、飛行時間約30分を体験。

もちろん隣にはヘリの飛行時間1万3千時間級の”超ベテラン飛行教官”が同乗してるので、、心配には及ばないが、、時々教官殿が手を緩め、自分が操縦桿を握っていま
した。(汗だく)、、、、。
 やはり、これまでヘリの教本で学習したとうりに操作はおぼつかず、操縦の理論は分かっているが
体が付いていかない状態、、でもどかしい!!!!。


ホバリング練習から、上空飛行、、、以外に微妙な操縦桿裁きが必要だというの
が解った。航空際などで上空を優雅に飛ぶヘリをみているがこんなに始終操作が必要
とは思ってみなかった。隣で赤子のお手手ひねくる見たいにヘリを飛ばす教官殿に後光が射し、、私には”神様”に見えた。
ホバリングの定点維持は5mmくらいの操縦桿の動き範囲と感じた。
  それにしても、、今まで感じたことの無い不思議な”3次元浮遊感覚”を
味わえる乗り物である。

 ホバリングからググッと上空に向かって、上昇すると、、、
まるで体がいきなり、上空に放りだされたような緊張感!でアドレナリンが一揆に噴出!!!
。このロビンソンR22はより空中をダイレクトに感じられるドラエモンの”竹コプター”に近い感覚だ。
 おまけにタッチアンドゴーもやって見るかと、、教官殿がいささか、、超過分な
練習課程を、持ってきたが、、さすがにこれはいきなりむずかしい!!でしょ!。

画して、STUDENT PILOT Y.takahashi のフライト ログに飛行時間:30分を
記録。まさに我が航空趣味人生の歴史に残る時間であった。
今後ますますこの”モトカノ”ロビンソンちゃんにますます、はまりそうな勢いである。