Bamboo dragonfly 航空技術との融合

skyex2006-10-21


プロフィール


skyex

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見果てぬ夢を形にするスドリームデザイナーIt is Sdream Designer in shape as for the faraway dream. :yoichi takahashi



  こどものころ、竹とんぼをたくさん作ってとばして遊んだ。
 今みたいに出来合いのおもちゃはほとんどなく、子供たちはおもちゃを自分で作って遊んだ。飛行機、船、潜水艦、ロケット、、、木や竹といった当時どこにでも転がっていた身近な素材から自分のイメージにある形をナイフで削りだしてそれが形になって現れてくるのにわくわくしたものである。 なかでも竹トンボは簡単につくれて、眺めるだけでなく空を飛んでいくと言う機能を持っていて盛んに自分で工夫して飛ばした。  
 竹とんぼの発明は一説によると日本の平賀源内ともレオナルドダビンチともいわれていてはっきりしていない。
 日本の竹蜻蛉の原型は600年台の飛鳥時代にまでさかのぼる。
 当時の稲作で雀を追い払うのに使った板の雀脅しが原型だと言われている。
 奈良の氷室神社の境内にある石灯籠(文政2年銘1800年代)には当時の玩具としてたけとんぼが刻まれている。
 西欧で もさかのぼること1460年代にかかれたマリアに抱かれたキリスト像にはすでにタケトンボが描かれている。しかも立派な4翅の羽根を持つ竹トンボである。
 
 作者は不明だがダビンチが生まれる以前である。このことからもダビンチの発明ではなく、
それ以前にすでにあったことが立証されている。

  有名なダビンチのヘリコプターのスケッチにある螺旋上の回転翼を復元して作ってみた。 素材はスチレンペーパーだが螺旋の形状を再現するには展開図に工夫がいる。一枚では展開できず、2枚に分けて作ることにした
 
 さて、うまく飛ぶか、、、テスト飛行をした。
結果は、、、垂直上昇はせずなぜか、、水平飛行をする飛行状態であった。
 何度も飛ばし方をかえてみたがやはり水平飛行をするだけであった。、、、、、、

 このへリックスと呼ばれる翼の形態では見かけのスタイルとは違い流体力学的に空気を軸流方向に流すよりも遠心方向に流す性質が強いらしくそのせいで水平飛行になることが推測できる。かのダビンチもこの性質を知っていたらあのヘリコプターのスケッチは存在していなかったかも知れない。
 しかし、ダビンチほどの天才がいとも簡単に作れるへリックスの模型で実験していなかったとは考えにくいし、
、、、、なぞは深まるばかりである。
どうやら、このへリックスはプロペラとしての性能より遠心方向への流体加速力に
優れていることが判った。 そのため空気を水平方向に押しやることにより、私が製作したへリックス
竹とんぼは上昇飛行はせずに水平飛行をすることになることが理解できた。
 このへリックス型は液体を高圧輸送するときのターボポンプの翼車(インデューサー)
に使われている。

日本のH2A型ロケットの液体水素燃料ポンプに同じ形式のものが使われていて、ダビンチが発想した
同じ空飛ぶ機械として現在のハイテクメカにつながっている。なんと不思議な糸で結ばれていること
がいえる。