Takahashis.Paper Air Force-3

skyex2005-10-31


プロフィール


skyex

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見果てぬ夢を形にするスドリームデザイナーIt is Sdream Designer in shape as for the faraway dream. :yoichi takahashi



初夏の早い朝、日の光を浴びてまっすぐに
降下飛行してくる白鷺の飛行をみた。
朝日に透き通るような白い翼をひろげて、最適降下角で降りて来る
降下姿勢は超一流の飛行術である。
The flight of the white heron that bathed in an early morning of the
early summer, bathed in the light on the day, and did the descent
flight straight was seen.
The transparent white wing is expanded to the morning sun, and the
descent posture gotten off in the best descent corner is an art of
the flight of the five-star.

  そんな見事な白鷺の飛行に魅かれ、紙飛行機を作ってみた。
The charm withering and the paper plane were made in the flight of
such a splendid white heron.


 胴体を可能なかぎり立体的に造型し、翼は初列風切羽根を表現し、ギャザリング加工した。このギャザリング加工は紙飛行機のような低レイノルズ数の空気密度の中を飛行する
ときには失速にたいして、有利に働くこともかねたアイデアである。
 昆虫の羽根の断面や形状を拡大すると必ずしも滑らかでないのが観察できるのは
このためである。
 出来上がったのはカーブド前進翼を持つ無尾翼機と分類されようか。

 この紙飛行機の最大の難関は方向安定であった。
側面積が大きい立体的な胴体がCGより前に位置しているため、圧倒的に方向安定が不足し、スパイラル不安定を引き起こすのである。翼端のギャザリングがおこすボーテックスドラックによって
方向安定にプラスに働くがそれでも不足である。長い間、その解決策を探した。
 ある日、奴凧の飛揚を見ていて、尾羽根を長くすることを思いついた。
 早速、和紙を細く裁断し、3本ほど取り付けてみた。
見事に安定して飛ぶようになった。 長い尾っぽをひらめかせて飛ぶその姿は”鳳凰”のような飛行ぶりである。
 飛行力学的にはフレキシブルな長い尾っぽが飛行の対気気流ではためくことでカルマン渦ガ発生し、形状抵抗が生まれ、それが方向安定につながるのである。
Kalman whirlpool Ga is generated in flight dynamics by fluttering because of the nature current of air of a flexible, long tail flight, the form drag arises, and it is connected with a steady direction.

下の仮想風洞実験結果でよくその効果がよく解かる。

 この 発見を全日本紙飛行機大会会場で元東京大学航空工学教授であった航空学の権威であるA博士に話をしたところ大変関心を持ってもらえた。
まさにフレキシブルな発想と解決法がこの特異なスタイルを持つ”白鷺”飛行機を飛行に導いたのである。