Takahashis.Paper Air Force

skyex2005-10-25

高橋のペーパー空軍!
年一回、ホワイトウイングス、二ノ宮さん主催の全日本紙飛行機選手権大会が開かれる。
会場が大阪万博の年に限り、オリジナルデザインの機体でデザイン部門競技に参加している。
これまでに5回ほど参加した。いずれも上位に入賞してきている。いつかはグランプリと思ってはいるがなかなか、今までにない機体のデザインと飛行性能を満足させることは
大変難しく、至難のわざである。
  
これまでに出場したわが愛機たちを”私の紙飛行機空軍”として、ここに紹介したい。
いずれも、オリジナルデザインを誇れる飛行機たちである。
この機体ははるか1万メートルの成層圏を飛行する、ハイパーソニック旅客機をイメージしたものである。
一枚の紙でできるだけ、シンプルな形状で飛行性能を満足させることを目指し、
最小の工数でできるように考えてこの機体は生まれた。
中央にスリットを持ち、翼端が
上にカーブしてウイングレットとバーチカルスタビライザーをかねた*スタビレット
特徴である。
*スリットデルタ翼の機体デザインは離着陸時の低速高迎角飛行時の安定性と高速ダッシュ飛行を同時に満足するための考え出されたフォルムである。

はるか高空をスクラムジェットエンジンでマッハ15で飛行する。
下はVirtualWind tunnelの実験結果である。
高迎角飛行時でも*”スリットデルタ”から噴出すボーテックスが失速を防止する。


当時審査員の長岡造形大学のT氏より、”オーロラのように綺麗なデザイン”と
評されたのでそのネーミング”Aurora”をつけた。

    オーロラが奏でる極点上空をハイパーソニックで駆け抜ける本機を夢見ている。

大阪泉南公園で開催の第4回全日本紙飛行機大会デザイン部門5位入賞

  • 用語解説

*スタビレット=私が考案した垂直安定板(スタビライザー)と翼端板(ウイングレット) の効果をあわせ持つデルタ翼機に効果のある”翼”の名称である。
*スリットデルタ=私が考案したデルタ翼機の欠点である低速高迎角飛行時に
 スリットより噴出す気流により発生するボーテックスで失速特性を高める翼形状である。