IHS(国際水中翼船協会)の取材

skyex2012-04-28

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見果てぬ夢を形にするスドリームデザイナーIt is Sdream Designer in shape as for the faraway dream. :yoichi takahashi

  昨年6月、私が会員である米国IHS(国際水中翼船協会)の事務局MR.MGより、一通のメールとともに
水中翼船の画像が送られてきた
Hello fellow hydrofoil enthusiasts,
[The photos and plans passed on to me by Chris Verdich (a Sydney hydrofoil enthusiast) were interesting enough that I thought you may also like to see them.The roof top PT50 in Japan(?) is interesting. Perhaps there is an internal staircase that allows access to the inside of the craft for dining? If anyone knows more details (perhaps Yoichi?), I would be interested to hear back. Barney - it would make an interesting IHS Newsletter item.
Regards,

 メールの内容はオーストラリアの水中翼船マニア個人からの画像の投稿であり、日本のどこかにある、屋上に展示された
水中翼船の取材ができないかというものであった。
IHS(国際水中翼船協会)にはモデル部門で多くの製作ブログを寄稿しているので一役買うことにした。
 画像を見るとかつて日本でも活躍したシュプラマール型の水中翼船である。
この船型は20数年前に渥美半島のさる渡船乗り場の土産もの屋で展示されているのを見かけた記憶がある。 
 おそらく、三重県伊勢志摩付近のみやげ物やと推測し、早速、観光協会におたずねメールを出した。
メールはすぐさま、返信があり、鳥羽市にあるみやげ物センター”王将”であることが判明した。The contents of e-mail are the contribution of the picture from the hydrofoil maniac individual of Australia, and it was said whether coverage of the hydrofoil in somewhere in Japan exhibited by the roof could be performed.
It decided to play a role, since many manufacture blogs are contributed to IHS (international hydrofoil association) in the model section.
which looked at the picture or played an active part also in intermediary Japan -- it is a supramarl type hydrofoil.
There is memory which saw that this model of a ship was exhibited about twenty years ago in the souvenir thing store of last ferryboat landing stage of the Atsumi peninsula.
probably -- the souvenir thing near Mie Ise Shima -- it guessed and sent inquiry mail to the tourist agency instantly.
It became clear that he was the souvenir thing center" king "for whom e-mail has a reply immediately and who is in Toba.

 夏のある日、取材に出かけた。
レストランに到着する以前から、国道R167沿いにあるこの屋根の上の水中翼船は大変良く目立つ!。I went out for coverage one day of summer .
Before arriving at a restaurant, the hydrofoil on this roof that is from to meet national highway R167 is very well conspicuous! .

下の建物は平屋建ての和風レストラン”王将”となっている。その上に鎮座するのがこの水中翼船”PT50”である。
スカイブルーとアルミメタリックの船体、下に伸びる赤い水中翼が良く目立つ。
 看板にはもって来いの船である。
近くで現物を見ると思ったより以上に巨大に感じる。
 水中翼はシュプラマール型の特徴であるV型をしていて、翼型は翼厚比3%くらいで
極めて薄くフラットボトムタイプである。翼弦は上部の行くほど幅が大きく、平面形は2段を逆後退角で繋いでいる。これは船の速度の2乗に比例して増加するL(揚力)とD(抗力ドラッグ)の関連式であるL/D(揚抗比)を最適にするための工夫である。
 良く見ると水中翼の上面には境界層制御板が設けているのを発見した。

これは、V型に水面に突き刺さる水中翼の上面に流れる流れが斜めに這い上がることによる
 流体失速を防止し、揚力を確保する工夫である。こんな緻密な設計で水中翼船が
支えられていたのである
The lower building serves as the common store-denominated Japanese style restaurant" king ".
This hydrofoil "PT50" is ensconced on it.
It is a ship which has in a signboard and is.
It is felt huge above rather than he thought that the actual thing was seen nearby.

 船は古いものだがメンテ状態は大変良い。 

早速、お店の人に話しをしたところ、事務所にオーナーの社長が今いるから紹介するといって、、
 社長室にいきなり通された。 突然の訪問にもかかわらず社長の酒匂氏は快く取材に応じてくれた。
頂いた名刺を見るとPT50のカラー画像が印刷されている。

どうして、PT50がレストランの屋上にあるのかと質問したところ、「PT50が現役で伊勢湾を走航していたころ、仕事の出張で
良くこの水中翼船を利用した」そうである。 
当時を取材した新聞のカラーページを見せてくれた。

 そこには、伊勢湾フェリーを追い越して併走するPT50の勇姿があった。約40年以上前の画像である。 ギョ!ギョ!驚!驚! (さかな君ではない!)良く見ると後部デッキには数人の人影が見えるではありませんかあ!!!。高速走行する船のオープンデッキに出れること事態が現在の船の交通保安上の搭乗条件では全くもって、、、考えられないことである!!!。
 しかし、このオープンデッキでの搭乗は極めて他に味わえない爽快感を味わうことができたに
違い無い。40ノットに近いスピードで潮風を浴びながら海上を疾走する風景は羨ましいかぎりである。
There, it was the brave figure of PT50 which passes and 併走 the Isewan ferry.
It is a picture of about 40 years or more ago.


社長の酒匂氏はこの船が引退すると聞いて、、、このまま別れるのは偲びない、、、と考え、仕事の繁栄にお世話になったこの船を引き取り、
店に看板にすることを思いついたとのことである。
Hearing that this ship returns to private life, and separating as it is remembers, it thinks that there is nothing, and takes over this ship that became work at care at prosperity,
It is a thing that it thought of using a signboard at the store.

 実物船を看板にするなど思いも付かぬユニークな発想!である。
社長の計らいでこの水中翼船レストランの内部を特別に取材させてもらった。
 2階に上がる階段の途中にはPT50にアルミ船体の構造がむき出しになっているところがある。

アルミ軽量化設計の船体構造が良くわかる。ALの板厚は5mmほどで材質は超超ジュラルミンと推測する。
奥はダイムラーベンツのエンジンが2基納まった場所がある。もちろんエンジンは現在取り外されて無いが、、配管が当時のままになっている。 性能看板書には 主機:ライセンス メルセデスベンツ 池貝MB820D6型
 4サイクルV型 過給機付き ディーゼル機関 とある。
 ネットで調べてみたが、該当の画像がなかった。池貝とあるのは当時のエンジン輸入代理店の名称か?。 
注:*その後の調べで池貝は現 (株)池貝であることが判明。
 池貝は1889年創業した茨木県の機械製造修理販売の会社である。
創業者は池貝庄太郎。 わが国、国産旋盤1号機を完成させた偉大な産業革新者の一人である。
 その池貝がダイムラーベンツ(現MTU)から輸入したマリーンエンジンを販売していたものと
思われる。
おそらく下図のようなターボチャージャー付きの強力なエンジンが2基搭載されていたと推測する。

The hull structure of an aluminum weight saving design is known well.
The board thickness of AL guesses that the quality of the material is extra super duralumin at about 5 mm.
The back has the place where two engines of Daimler-Benz were settled.
Piping is keeping at that time.
WEBとは数奇な縁を与えてくれる優れものである。 先日ネットを探していたら、ついに見つけた。
 PT50のメルセデスベンツ 池貝MB820D6型である。どうやら池貝の歴史博物館入りしているようだ。
画像のようにまさに、年代物のすごさを感じるエンジンである。


2Fの宴会場はPT50の船窓そのものを利用していて、海上ではないが辺りの風景が良く見えて眺めは良い。It is scenic for neighboring scenery to look [ the cabin uses the ship window of PT50 itself for 2F, and ] good although it is not marine.



 カラオケ装置などが置いてあり、そこでうたわれるのは やはり、中嶋悟の 「悲しき水中翼船」なのであろうか?、、、、、。http://www.nicovideo.jp/watch/nm3608272
もっとも、中嶋悟はF1ドライバーであり、水中翼船船長ではないことをお断りしておきたい。、、、。

 かつて海上交通の高速船の”花形”PT50もシップタリゼーションの変化で時代から、遠ざかってしまったが
当時の勇姿を展示するこのPT50レストランはそれを残す貴重な展示である。
This PT50 restaurant that exhibits a brave figure of those days is precious exhibition which leaves it.

 取材を終え、1Fの和食レストランで海鮮伊勢海老丼を注文した。

なんと出てきた盆のなかに収まっている箸袋には PT50のイラストが描かれているではありませんか!。
 この様なところにも PT50レストランオーナー社長 酒匂氏のPT50に対する”思い入れ”が見える。
海鮮伊勢海老丼とともに ”ご馳走様” !!!。
 このPT50レストランは近鉄鳥羽駅からタクシーで約40分のところにあるが、
高速船マニア、特に水中翼船エンスージアストの方にはぜひ訪れていただきたい御霊所の一つである。
 ここで、2階席の客室で一宴催したならば、、必ずしあ、、霊験アラタカナルPT50酔忠欲の神様が
おとりつきになり、幸せなる船趣味で一生を過ごされタルこと、、間違いなしとノタマイける。

chopstick envelope settled into what and the tray which came out the illustration of PT50 is drawn -- coming out -- isn't it? .
To such a place PT50 restaurant owner president Mr. Sakou's intensity can be seen.
Seafood spiny lobster bowl "Mr. entertainment"! .


下は私の取材記事が掲載されたIHS(米国国際水中翼船協会)の2012年FQ版である。