時は1982年の5月、三重県明野基地にグライダーの見学に行った。

skyex2005-03-26

モグラといっても地面の中にいるモグラ土竜ではない。モーターグライダーの略である。
つまり、モーター(エンジン付)付のグライダーである。
この明野飛行場は陸上自衛隊ヘリコプター学校のあるところでヒューズOH1、ベルUH4,チヌーク大型輸送ヘリや最新ヘリのテスト飛行を行っている所である。
かねてより航空マニアとしてはいろいろな種類の航空機を体験飛行してみたいと思っていた。もちろんエヤーラインの旅客機は今は亡き、YS-11をはじめジャンボまで各種の旅客機をひととおり乗ってはきたがジャンボのごときにいたっては乗り物としては素晴らしいが飛行機マニアとしてはそのバスみたいな空中浮遊感のない乗り心地は今ひとつ、つまらないし、感激も生まれない。

  • 実はグライダーの見学に行ったところ、そこにたまたま来ていたパイロットのT氏に偶然

 会う機会があり、私がT氏のお顔と名前を知っていたため、ていうか!?私とT氏の苗字が同じなので二人は親子いや、兄弟、いや従兄弟、鳩子、の縁のつながりか急速にニヤミス状態となったしだいで (*´∀`)つ・ 、T氏の操縦でモーターグライダーに体験搭乗が出来たと言う話の成り行きである。

  • 使用したのはドイツ製シャイベ式 鋼管羽布張りといってもそこは本場ドイツ製で世界的に定評あるグライダーである。サイドバイサイドの”SF25エスペランサラテン語で”入道雲”である。

  • 前方にプロペラがついており、これで軽飛行機と同じく離陸する。

上空にあがって、エンジンを切り、滑空するのである。

  • 高度2000フィートでエンジンを切るとあとはフューという風きり音のみ残して、

音も無く、空気の中を滑っていくのに大変な感動を覚えた。振動もなく、無動力で
滑空していく乗り物の乗り心地はあまりにも最高である。言葉でたとえようがない!!!!!。
翼の最大揚抗比が生み出す
最適滑空角度は人間にとっても快感らしくその滑り降りる爽快感は最高!!!!ジェットコースターのような不快な無理Gも無く実に体によい、感覚である。

おまけに腰から上がキャノピーで視界がよく、まるで空中に放りだされたような開放感あるコクピットはジャンボとは想像も付かないスリルと空中浮遊感をダイレクトに味じあわせてくれたのである。

シャイベグライダーとパイロットのT氏
T氏はかつてファッション雑誌ananにも登場したほどの長身でダンディーないでたちである。

サイドバイサイドのコクピットに収まる。全天周が透明のキャノピーは視界抜群ン!

  • この後、私とT氏は高度2000フィートの上空に上がり、

エンジンカットの上、上空の上昇気流を探して、30分間の体験ヽ(゜∀゜)ノ パッ☆ と(・。・#)成った。

  • ベテランテストパイロットでもあるT氏は上空でウィングオーバー、失速反転、ループ、など各種のアクロバット飛行でT氏キャプテン殿浮かれ模様、隣の私はへべれけ状態で宙返りしたカエル!・!のごとくなりにけり、∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧ケロ、、、、路、、最高!!!!やってくれて大いに私は感激した。
  • このグライダーの体験飛行は私に空気中を滑空する素晴らしさを

教えてくれたし、無動力の飛行は空気との対話を教えてくれた。
いつかは自分で手作りしたグライダーで空気中をこの手でとんで見たいものだ。