夢のホーバークラフトデザイン

skyex2005-02-26

90年代初頭、とあるクライアントから話があり、小型ホーバークラフトのデザインを
した。当時ウオーターバイクが盛んなブームになり始めたころで、クライアントはそれを
雪上で走行させる小型ホーバークラフトにして、スキー場に隣接する雪で雪原となった田んぼを遊休利用出来ないかと言う話であった。
ホーバークラフトの経験はそれまでにラジコン艇を2機製作経験と人の乗れる小型ホーバークラフトの製作工学書を独学で学び、構造設計や空気力学の基礎計算は可能な状態であったので引き受けることにした。
問題は4WDのワゴン車で運べるほどの小型軽量化であった。当時の市販小型ホーバーでは大きさや重量の点ではハンドリングに小型クレーン付のトラックが必要な代物であった。
ホーバークラフトの設計定数として、50kg/㎡があり、それを考えるとぎりぎりで設計
出来る限界への挑戦であった。
+主要諸元

  • 全長2m、全幅1.2m
  • スカート形式=バッグ式
  • 90ccガソリンエンジン
  • 重量=70kg


前部に空気取り入れファン、スタンディングライディング方式の構想、
後部は2本に分岐したパイプ状の推進用ダクトノズル

雪上での使用を想定

ジェット戦闘機トムキャットのジェット噴射口をイメージした
推進用ノズルのデザイン